2010年6月20日日曜日

上野アトレ一蘭でラーメン。

■24時間営業だって。
 なんかすごいよ。半個室というか、パーティーションで区切られてるの。

 天然とんこつラーメン790円に替え玉160円の食券を買った。

 あとは用紙に記入。
 秘伝のたれ1/2倍にニンニクを少し多めにした。

 来た。

 ではまた。

■追記。
 では,ざっと感想を。
 一蘭の特徴は,その味や量などのラーメン自体よりも,そのサービス形態にあるのだと思った。
 外食における提供者との直接的な接触を極力排除している。つまり,入店してから食事を終えて店を出るまで,無言で済ませられるということ。

 そういえば,最近の大学生の中で,教科書を買うためのオーダーが端的に表現できない子がちょくちょく見受けられる。
 同じ講義名でも先生が異なる講座もある,似たような講義名や教科書名もたくさんある。目的の教科書を店頭で得るためには,他の学生がそれを持っているのを見て表紙の色やデザインを覚えているのならば,うろ覚えでも店内の教科書をじっくり見ていくことで見つけることはできる。しかしそれは効率的とは言えない。
 曜日により,科目により,売れ筋の教科書は店で把握しているものである。科目名か教科書名の一部分や先生の名前だけ話してもらうだけで絞り込むことができる。
 しかし,そのためには店員に自分が何をしに来たのか,できるだけわかりやすく伝えることが必要になるのだが,それが上手にできない学生が散見される。
 少子化による大学全入時代となり,大学入学に必要な学力が低くなってきているのかも知れない,ゆとり教育の影響もあるかも知れない。自分はその他に,日本は「無言社会」化を徹底して進めてきた国であることが理由でないかと思っている。

 便利な社会=無言化は,美味しい食べ物=やわらかい。と同様に日本独自の不思議な傾向だ。

 日本では都心でも郊外でも,飲料,外食,鉄道の切符,さまざまな消費活動のために自動販売機が備えられている。
 レジを利用する店舗でも,品物が陳列されていて,直接手にとって選ぶことができ,それを持って行っていわれたとおりの金額を払えばよい(日常品や食料品の販売店舗以外でほとんどすべての販売商品が手に取れるように品揃えしてあるのが普通という国は珍しい)。
 すべての金額は定められていて交渉の余地が無い(逆に,交渉によってでも人により販売価格が異なることでその店舗が客に対して不公平であるとのクレームの対象になったりもする)。
 さらには,つり銭を間違えたり誤魔化されることがほぼ無い(これはスゴイことだが日本では普通だ)。
 結果として,インターネットを使わずとも,リアルの世界で無言の消費活動が可能になっている(いまの日本の子供たち学生たちが初めてかつ唯一習う会話学習は英会話)。
 日本の店舗は,あいさつが賑やかで丁寧なことで有名だが,あいさつを返す客は減ってきていると思う。支払い後の「どうも」または「ありがとう」食事後の「ごちそうさま」を言うのはもはや古い世代の人間がすることかも知れない。
 話がそれたので戻す。

■そんなわけで,食券の隣に立っていたバイト風の女のコに7番へどうぞ,と案内され,両側をパーテーションで仕切られた50cmほどの幅のカウンターに(このパーテーションは可動式で複数で来店した場合には折りたためる構造のようだ)座る。
 左の上にプラスチックのコップが置いてあり,それをとって目前の蛇口を操作して水を入れる。気兼ねなく欲しいだけ水が飲めるのは,食事中に何杯も水を飲む自分にとって大きなメリット。
 背中は壁,後ろを通る人はいない。両脇はパーティーション,正面の幅50cm高さ30cmほどの開放部が唯一の広がりある空間だが,そこも最初の食券とオーダー用紙がひきとられたあとは暖簾で閉じられる。図書館の自習用のカウンターの小型版みたいな感じだ。
 オーダー用紙に空欄なく書くようにと書いてある。要するに「メンカタコッテリセアブラヌキニンニクマシマシ」みたいなのが,誰にでも間違いなく無言でオーダーできる。利用の都度にオーダーに変化させるのも楽しいだろう。
 正面に説明書きが貼ってある。この確保された空間は,じっくり賞味するために用意されたとのこと。
 替え玉のオーダーも,食券と交換にもらった小さな金属を呼び出しボタンの隣に乗せて押すだけで,見えない向こう側でチャルメラブザーが鳴り店員が暖簾を開けて,すぐお持していいですかとだけ確認してまた暖簾を下げる。女性にも恥ずかしくなく替え玉や追加オーダーができるとのこと。アダルトビデオのレンタル窓口やラブホテルのフロントを連想してしまった。

■とてもユニーク。店舗自体が手作りラーメンの自動販売機になっている。
 ここは,日本ならではのサービスを提供する店として外国人観光客にも面白がってもらえると思う。
 券売機とオーダー用紙が他国語に対応していたかは確認しそびれてしまった。
 食べ終わって,このまま黙って席を立てばいいのか古い人間の自分は少し不安になった。
 黙って席を立って入り口の店員の女のコに「ごちそうさま」といって入った口から出ようとしたら出口と書かれた別の自動ドアに案内された。

■腹ごなしに有楽町を目指す。
 上野から御徒町秋葉原。アキバはまだ人が多い。以前は19時になれば飲食店を含めた殆どの店が閉じて20時にはすっかり眠ってしまった街がウソのよう。まだ開いている店も多くある。神田を抜けて銀座の中央通りを走る。ブランドショップに並んでユニクロもあった。景気の良い頃は家族で買い物によく来た街,たまに通るのはモチベーションを上げる。
 うっかり新橋に出てしまった。さてどっちだったかと探しつつ線路沿いを有楽町へ。飲食店が並ぶガード下はこぶりながら上品な店とカウンターやテーブルを外に並べた庶民的な店とが併存する。
 有楽町を目指したのは,有楽町と池袋のビックカメラには自転車売場があり,コンポーネントパーツや工具やウェアなどバイクショップ並みの品揃えがあるから。そして閉店時間は他の家電売場等と同じく22時。
 バイク売り場のある別館は,テレビ館としてリニューアルしていた。上にMUJI,奥にブランド品リサイクルのコメ兵があるのは同じ。
 22時の閉店までいてから帰路へ。100円マックでハンバーガー2個とホットアップルパイとストロベリーシェークSを買って職場に寄って月曜日の準備をしてから帰宅。

0 件のコメント: