2008年7月28日月曜日

持込原稿の依頼への返信。

■午前中に作って送ったメール。
 こんな感じで仕事してるってことで。

 お問い合わせありがとうございます。

 商業出版ということは,お金を払って読んでいただける読者のために,本を書き,本を作るということです。

 商品になるということでは,本も,手芸品や,手作り料理と一緒です。

 ご自分で創作を楽しまれるためのものなのか,身近な友人にも喜ばれるものなのか,もっと多くの人が欲しがるものなのか。

 それは,売れる本でしょうか?
 まずは身近の方で,お金を出して買っても良い,と言われた方はどのくらいいらっしゃいますか?
 または,身近では欲しがる方はいなくても,どこかに行けばたくさんいらっしゃるという内容の本でしょうか。

 自費出版であるならば,そういうことは考える必要はありません。
 著者の方が本にしたい,という気持ちと,費用があれば,本になります。

 ~様のメールからは,今回の場合,自費出版が適しているのではないかと思いますが,いかがでしょうか?

 そうではない,ということでしたら,販売対象や内容についてもう少し詳しく,更には,原稿のコピーを送付していただければと思います。
(お預かりした原稿等は返却できませんので使用後には責任を持って処分させていただきます)

 丁寧に書いたつもりだけれど,ちとシビアかな。
 
■職業柄こういった問い合わせや原稿の送付持込は多い。
 今回は,費用があるから自費出版,費用が出せないから商業出版,ということではないんです。と説明するためのパターン。
 書きたいことを書きたいように書く,という「創作意欲」は基本だけれど,商品にする,という意欲というかそれ以前の意識が無い方が文芸作品の場合は多い。
 資格取得や医療介護関連などの実用書だと,それもその人なりに配慮されているのがほとんどだけれど,文芸作品の場合はなぜだかすぽんと抜ける。
 文芸作品の著者もぜひ出版社に「商品の魅力」をアピールして欲しい。
 あ,もちろん,自費出版もお受けしております。歓迎です。

0 件のコメント: