■6月からオフィスを移転,DTPおよびグラフィックデザインの担当者のいない職場になった。
2名のうち1名は独立したので,兄の会社は引き続き仕事をお願いしている。
機材は,その彼と,兄の会社の新オフィスに分け置かれた。
歴代のマシン環境も含めて,その2組しかないわけではないので,自分のところでもそれを設置することができたのだが,それをしなかった。
それらのマシンの多くMacOS9で稼働しており,新しくても5年からの旧機種,そのまま使用できる機材もあるとはいえ,これまでも,いつ壊れるか知れず,不調の機材はハードウェア的にもソフトウェア的にも整備調整しなければならない。
そのために知恵を絞り,足を使い,費用をかけることが,割にあわないと思えるようになってきていた。
■時代は進み,OSXも,バーション7(OSX10.7),今年には8が出る。
それを動かすためのコンピュータも新品でもMac miniなら5万円台からある。
中古なら更に安上がりだ。
フォントは1書体ずつ買ってパッケージ管理をしていた時代から,年間5万円で使い放題のプランがある。
高価なソフトウェアも,毎年のバージョンアップの費用をどうするか,1年飛ばしにするか,2年飛ばしにするか,もっとできるだけ延ばすか,バージョンアップ可能なのはいつまでの世代までか,などと頭を悩ませること無く,月間5千円で最新のソフトウェアが使い放題になるプランがリリースされた。
■専任者が身近にいるようになって15年以上が経った。
その間,自分はそういったMacの世話が煩わしくなったこともあり,Windowsで旧バージョンのソフトを使って,身近な作業を済ませるようになっていた。
Windowsという選択肢があるにしても,それで本格的にDTPするのは,ちょいとムリだろう。
いずれにしても,新オフィスには,DTPができる環境を備えておいたほうが良い。
それは,まず,自分が作業するためであり,自分以外のスタッフにヘルプをお願いしたり,そのうちにはパートタイムで作業をお願いできる方に手伝ってもらうために。
自分のように,DTPもでき,他の仕事もできる仲間が,この会社に加わってくれることが好ましい。
将来的なことであっても,環境を備えておくのはまず必要。
幸い,Adobeの各ソフトウェアは,本人の使用を前提に,デスクトップと可搬機(ノートパソコン)を想定して,2台で稼働することを許している。
とりあえず,自分が現在使用しているMacBook Proに環境を設定すれば,いずれMac miniを購入して,そちらにも環境を設定することへの追加費用はかさばらない。
■書籍の組版を,外注ではなく,自社でできることは,すぐさまコストダウンになる。
自社といっても,まずは自分なので,そのための時間がネックではあるが,そのくらいの苦労話は,その後の成功談の影にあっても良いだろう。
それもこれも,この機会だからこそ,できること。
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