2009年4月28日火曜日

豚めし値下げ320円。

■牛めし値下げ期間が終わるタイミングで選べるクーポン券を配布、使い切らないうちに今度は豚めしの値下げ。
 今シーズンの松屋は本気入ってる。

 こんな時代だからこそ、といいつつも実行できる企業はそうないよね。

■ここからは追記。
 先日練馬の両親宅に行った時に休日のTVに似つかわしく朝市と安売りスーパーの特集番組がやってたのね。
 それでさ、安売りスーパー、10円セール、55円セール、などなど曜日で特売セールをしてるのね、もちろん行列の人気店。社長も出てきた。

 こういう番組、取り上げられる店のまずは安さに感心するじゃん、そこまではみな同じだよね。そして同じ業界にいるひとやビジネスのマネジメントに関わってる人は、すぐ次にはどんなことしてるのかってことを思って更に感心するわけだ。
 母もやはり何十年も経営者の奥さんをやってただけあって「従業員がたいへんだ。」て言ってた。うん、それもある。

 客にとっては曜日ごとのお祭り騒ぎに好きな時に参加して気合い入れて前の晩から並んだりして買いに行けば良いんだけれど、働く側は、曜日でセールしてるってことはつまり、毎晩のように店内の模様替えと値札の掛け替え、動線を想像して安全な通路を確保したり、レジのデータを設定し直したりしてるってことだ。
 それには通常のスーパーのバイトさんの何倍もの労働と難しい作業と判断を必要とされてる。その都度に顧客の安全と衛生を考えなくちゃならないからリスクも多い。

 一般的なスーパーで時間にきてレジを打ったり店内を整備しているバイトもそりゃそれなりに苦労もあって大変だけれど、それで大変だって思う人には到底にできない仕事をしているひとたちがこの店には当然としているってこと。精鋭のメンバーだ。
 それで、給料が倍になるかというとそうではないはず。社長も含めて大差ない給料でやってる。だからこそこの低価格が実現できる。お客に喜ばれるのが、少しでも余計に役に立つのが存在意義であり商売であるしビジネスだってことを知っていてそれに喜びを感じたられる人たちだ。

 社長としてもまた低価格な商品をいつだって探して来なきゃならないし、仕入れ先もその都度に探してこなくちゃならない。いつもの仕入れ先から好みのモノを選んで入ってくるのを検品だけしてればいいってのとは全く違う内容の働き方が必要とされてる。そして店を支えるメンバーも入れ替わっていくからそれにも対応していかなきゃならない。並のエネルギーじゃないよ。

 つまりこういうスーパーは、毎日朝から晩の遅くまでかかってイベントをマネジメントしてるんであって、商品を並べて売ってるスーパーとは全く違う職業をしてるってことだよ。だから他店が簡単にマネできないし、それだけのノウハウも蓄積されている。
 で、できるとしたら、商売の邪魔をするだけだね。競合の大手はやりそう。それはつまり、今の政治だね。

 「ベンチャー」や「IT企業」でなくても新しい事業はあちこちにたくさん立ち上がってきている。今、この世の中で必要とされている売り方やサービス、既存の大手企業でもできるはずなのに今までの仕組みを守るのが優先で,古いニーズに合わせた仕組みではもう採算が合わないのに,その分の不利益を下請けや顧客や従業員に押しつけたり国からの補助や便宜で生きながらえることを考えてるからできないことを畑違いの会社が乗り込んできて始めようとしてるし始めてる。それを押しつぶそうとするのが既存大手。そんな構図があちこちにある。

 今まで大手も含めてようやっと作り上げてきた洗練された仕組みはもはやニーズに合わなくなってる。まずは何が顧客にとって仕入れ先にとって、世の中にとって大切かを見極めて、すぐには儲からないばかりか採算さえ合わなくたって、それをより合理的に効率的に仕組みを考えて熟練してそれでも給料がもらえるところまでやっていく。そういうことなんだと思う。

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